私がロードバイク用インナーとして愛用するモンベル ジオラインシリーズ
もともと登山用に開発されたモンベル ジオラインシリーズですがその高機能ぶりとコストパフォーマンスの高さからロードバイクをはじめ他のスポーツでも愛用者が多いことで知られています。
私もその中の一人でして「クールメッシュ」、「L.W.(薄手)」、「M.W.(中厚手)」の3種類を試していずれも気に入ってしまい、いつの間にか普段着にも取り入れるぐらい愛用しております。
昨年の秋ごろから使い始めておよそ1年経ったところでジオラインを使ってみた感想を纏めておきたいと思います。
モンベル ジオラインシリーズの特徴
まずはジオラインシリーズの特徴をざっと纏めておきます。
高い吸水・速乾性
繊維に様々な工夫を凝らし「肌からすばやく汗を吸い上げる」「吸い上げた汗を効率よく発散する」という機能を実現しています。
快適性を実現する様々な工夫
防臭効果、静電気抑制、高いストレッチ性など着用する上でありがたい機能が満載です。
持続する保温力
特にM.W.(中厚手)とEXP.(厚手)で顕著ですが、繊維そのものや生地の織り方に工夫を凝らすことで高い保温力を備えています。晩秋~冬~初春の寒い時期でも大活躍してくれます。
私が今まで使用したのは3種類のジオライン。
4種類の生地に袖の長さが3種類、さらに首周りのデザイン違いと様々な選択肢が用意されているジオラインのアンダーウェアですが、私が実際に使ったのは以下の3種類です。
- M.W.長袖ラウンドネック
- L.W.長袖ラウンドネック
- クールメッシュ半袖ラウンドネック
秋ごろから使用し始めたため「冬に向けてまずM.W.を試してみるか」→「春頃に暖かくなってきたのでL.W.を試してみよう」→「夏は汗だくだろうから一番薄手のクールメッシュだろ!」という順番で購入・着用した次第であります。
以下は実際に着用してみたインプレッションです。参考になれば…と思いますので私のプロフィール的なものも記しておきますね。
- 身長175cm-体重75kgの肥満気味体型
- 結構な汗っかき
- 暑いのは割と平気。寒いのは苦手。
購入したのはいずれもLサイズ、色はシルバーだったりホワイトだったりネイビーだったりと色々です。
着てみて感じたこと
まず肌触りから。いずれもコットンとは異なるシャリっとした感じです。とは言ってもチクチク刺さるような感触はまったくなし。この辺はいつ着てもよくできてるなぁ…と感心してしまいます。また、これもすべてに言えるのですが生地同士の縫製が平らに仕上げられているため、縫い目が気にならないのもポイントだと思います。
特筆すべきだと感じたのはM.W.のなんともいえない温かさ。着ているだけでほんのりと温かいんです。メーカーHPにも記載されているとおりM.W.とEXP.は保温力を向上させるために生地の織りや繊維構造に更なる工夫がされているからでしょう、寒い時期にも安心して着られるインナーウェアだと感じました。
続いてサイズ感。上記のような体型ですがLでジャストフィットといったところでしょうか。体が締め付けられるほどきつくはなく、でも体型がバッチリわかる程度に体にフィットしています。きちんと汗を吸い効率よく発散させるためには肌に密着してないと効果も半減してしまいますから、メーカーのサイズ表で選んだだけですが正解だと思います。
実際に着用して走ってみる
まずハッキリさせておきたいのは「吸水・速乾性が高いといっても発汗量が多ければ限界はある」ということです。クールメッシュ、L.W.、M.W.全てに言えますが、一定の時間で大量の汗をかいてしまえば機能が追いつかずベタついたり肌に貼りつく感覚はどうしても出てきてしまいます。
ただ、ジオラインが実力を発揮するのはこのあと。
運動強度が落ちたり停車したりして発汗量が下がってくると一気に仕事をし始めます。自分のイメージだと肌から吸い上げた汗を上に重ね着している衣類に押し付けるような感覚とでも言いましょうか。真夏のようにじっとしていても汗が吹き出てくるようなシチュエーションでもない限り、10分もするとインナーの内側(肌に触れる側)はだいぶサラっとしてきます。上着は汗で濡れたままなのでなんとも不思議な感じなんですよね。
補給がてらコンビニに寄ったり目的地でおいしい食べ物目当てでお店に入ったりすることも多々あるんですが、走って汗ばんだあと急に動きを止めた結果汗冷えに見舞われた…なんてことがほとんどなくなりました。
このことから「短時間高強度のトレーニング」的な乗り方ではなく「休憩を挟みながら楽しくロングライド」のように時間と共に発汗量や外気温といった乗り手の状態・周囲の環境が変化しやすい場面で、その真価を発揮してくれるのではないかと感じています。
あくまで私の場合ですが、外気温に対してよく使ったウェアの組み合わせはこんな感じです。
外気温 | インナー | ジャージ | アウター | パンツ | その他 |
~10℃ | M.W.長袖 | 春秋用長袖 | ウインドブレーカー | 冬用タイツ | シューズウォーマー、冬用手袋 |
10~20℃ | L.W.長袖 | 春秋用長袖 | なし | 春秋用ロング | 夏用手袋 |
20~30℃ | L.W.長袖 | 夏用半袖 | なし | 春秋用ロング | 夏用手袋 |
30℃~ | L.W.長袖
or クールメッシュ半袖 |
夏用半袖
or 夏用長袖 |
なし | 春秋用ロング | 夏用手袋 |
寒さに弱いと思っている私ですがEXP.の必要性はほとんど感じていなくてM.W.があれば十分だと思っています。真夏に長袖を着ていたのは上でも書きましたが日焼け対策が全てです。でも来年は半袖+半袖で走るかもしれません。やっぱり風が直接当たるほうが走っているとき涼しいのは間違いないですから。
コストパフォーマンス
例えばパールイズミのインナーウェアと比べるとかなり低い価格帯に抑えられています。(クールメッシュやL.W.であれば2,000円台から購入可能!)
アウターやサイクルジャージだと「乗車姿勢を考慮した裁断・縫製で動きをサポート!」みたいな文言も見られますが、もともと薄手のインナーの場合そこまで違和感を感じることなくライドできています。(私が鈍いだけかもしれませんが)
現状、機能的に問題を感じない以上価格帯の低いモンベルを選ばない理由はないと個人的には思っています。
あえてジオラインのデメリットを考えてみる
これだけ気に入っているジオラインなのでデメリットと言われてもあまり思いつかないのですが、それでも気付いただけでも書いておきます。ただ、書き出してみると「ジオラインのデメリット」では無いようなことばかりになった気がしますが。
なにかに引っ掛かると…
吸水・発散性や保温性を実現するために複雑な繊維構造・生地構造をしているジオラインですから、なにかに引っ掛かけたりするのはNG!でしょう。他所様のレビューを読んでいたらストッキングのように伝線した!という文章も見かけましたが分かる気はします。
もっともインナーウェアとして着るのであればジオラインそのものが露出することはあまりないでしょうから気にならないといえば気にならないポイントでもあります。私の場合は長袖の上に半袖ジャージとか着ていることも多いので、その場合は注意が必要ということですね。
濃い色を選ぶと汗っかきの人は後悔するかも…?
自分がまさにそうなのですが、長袖ジオラインに半袖ジャージを着て長距離を走ったとき。しかも気温が高めで発汗量が多いときは要注意です。
ジオラインがその実力をいかんなく発揮して水分が飛んでいくと、蒸発できずに残ってしまう塩分が結晶のように生地表面に浮き出てしまいます。
ただ、これもジオラインに限った話ではなく色の濃いウェアを着ている限りある程度避けられない問題なので気にしなければそれまで!とも言えると思います。気になる方は薄めのグレーやホワイトを選べば防げる問題ですしね。
インナーウェアにモンベル ジオラインを使ってみたまとめ
昨年秋より使い始め、厚さの異なる3種類をとっかえひっかえ約1年間試してみたモンベル ジオライン。実際に使ってきた中で感じた特徴と、個人的にオススメしたい用途を纏めておきます。
- メーカーが謳う「高い吸水・速乾性」に偽りなし!
- 肌触りもよく、チクチクするような感触はなし
- 生地の厚さを変えることで季節を問わず1年中快適に使用することができる
- 他メーカーのロードバイク専用品に比べてコストパフォーマンスに優れている
- 休憩を挟んでロングライドを行うような自身の状態や環境が変化する場面で真価を発揮
私が感じているデメリットは
- 引っ掛けたりすると弱いかも
- 色が濃いと汗の多い時期は塩分が浮き出てくる
といったところですが、他のインナーでも発生しそうな問題だと思うのでデメリットというほどではないとも思っています。
特にインナーウェアを初めて購入しようと考えている方にはコスパも含めて是非ともモンベルのジオラインシリーズをオススメします!!
モンベル ジオラインM.W.
M.W.は空気層を含んだ生地構造により、肌寒い季節でも十分使える保温性を持っています。もちろん吸水・発汗性は損なわれておらず晩秋~初春にかけてのインナーウェアとしておススメしたい逸品です。
モンベル ジオラインL.W.
L.W.は軽量で速乾性に優れており、特に暖かい~暑い時期のインナーウェアとして重宝しています。長袖であれば夏場の日焼け対策もバッチリ!
モンベル ジオラインクールメッシュ
モンベルジオライン クールメッシュは高機能繊維ジオラインをメッシュ地に編み上げた、圧倒的な速乾性が自慢。真夏で汗だくになっても、涼しいところで発汗が収まると10分程度でもさらっとした着心地が戻ってきます。