野菜ジュースも青汁も大雑把に言えば「野菜を絞った汁」になるかと思います。どちらも似ているように思えますが実際のところはどうなのでしょう?それぞれの特徴について調べてみることにしました。
なんといっても飲みやすい!野菜ジュースの特徴
スーパーでもコンビニでもチルドドリンクのコーナーにいくと必ずと言っていいほど置かれている野菜ジュース。カゴメの野菜生活や伊藤園の充実野菜などテレビのCMでもおなじみの商品が多数ありますよね。
好みは人それぞれかと思いますが大きな特徴に一つがおいしくて飲みやすいものが多いのではないでしょうか。市販の野菜ジュースは加糖のものがあったり果物をブレンドしたりして飲みやすく仕上げられているのが特徴のひとつです。
野菜ジュースの一般的な製法は加熱・破砕を行って作られるものなのですが、この過程により植物細胞の持つ強固な細胞壁を壊すことで栄養素を吸収しやすくする効果が期待できます。
この方法のデメリットは、加熱・破砕の過程で栄養素が失われたり食物繊維が破壊されて減少してしまうことが挙げられます。食物繊維は胃や腸で消化されないため時間をかけて体内を通過するため、同時に摂取した栄養素も長時間かけて腸で吸収されるとともに食物繊維がエサとなり腸内細菌を増やす効果が期待できます。逆に食物繊維が無い場合は一気に胃を通過して栄養素が腸から吸収されるため、加糖の物や果物を多く使用した物のように糖質を多く含んだジュースだと急激に血糖値を上昇させることにつながります。これが長期間にわたって続くと膵臓のインスリン分泌機能に影響を与える→糖尿病の原因になる場合もあるため飲みすぎには注意が必要となります。
飲みやすさがメリットの一つであるがゆえに必要以上に大量摂取してしまう可能性もあるため、摂取量に注意したいところです。
味では負けるが栄養素では!?青汁の特徴
一方の青汁。ケール・大麦若葉・明日葉などに代表される緑葉野菜が主要な原料となっています。
以下のCMは30年ぐらい前のものですがご存知の方も多いのではないでしょうか
撮影時の素直な感想が反映されたというコマーシャルですが当時は結構な反響だったそうです。私も子供ながら「こんなCMで買うやついるのか!?」と衝撃を受けた覚えがあります。
こう書くと青汁=まずい!と思われがちですが、苦味が強いと言われるケールでも品種改良によって摂取しやすい味のものが開発されていたりしますし、フルーツの味を加えて飲みやすさを強調した商品も販売されています。
また青汁は野菜ジュースのように加熱・破砕を行って作られるものよりフリーズドライ製法を用いたものが多いため食物繊維や栄養素が残りやすく、腸からの吸収も比較的穏やかになります。