愛車であるCometR 2012年モデルをご紹介します。
学生時代に乗っていたママチャリはさておき、大人になってから最初に買った私の愛車第1号がFUJI CometRです。
メーカーのホームページはこちら。
買ってからしばらく乗る機会(というより乗る気?)がなく、自宅でオブジェのように飾られていたんですが2015年ごろより暇を見つけて乗るようになりました。上の写真も2015年夏頃に島根半島で撮影したものです。
右も左もわからない素人だった私。なぜこの自転車を選んだのか?
その当時自転車に乗りはじめた仲のいい友人が自分を引きずり込むために薦めてくれた自転車のなかにこのモデルが含まれていました。
自分は運動不足の解消にでもなれば…というぐらいに思っていたので選択肢としては
- 比較的コストパフォーマンスがよさそうに思ったクロスバイク
- 収納場所を考えてミニベロ
のいずれかを考えていたのですが、このモデル(ベージュカラー)を見て一目惚れ。
機能的なことは何一つ分かりませんでしたが、薦めてくれた友人が「大丈夫!」というので信じて購入したのでした。
最初の印象は「軽い」。
2012年モデルの公式ページには重量の記載がなさそうなんですが、2013年モデルを見ると約10kgとのこと。過去に乗ってきたママチャリやシティサイクルなど普通の自転車の重さが15~20kgというのですから当たり前ですがあまりの軽さに驚いたのを覚えています。
もちろん最新のカーボンロードバイクなんかと比べたら小さいくせに重りでも積んでるの!?というような感じなんでしょうが、当時の自分にとっては感動もの。
あとは前2段×後8段の16段変速というのも経験がなかったのでとても新鮮。当初は使い方もよく分からず、重いギアを頑張って踏んでは無駄に疲れたりしていたのですが無理せず軽いギアで走るようになると、よっぽど酷い坂道を走らない限り困ることはなかったのです。
このように最初は見た目で選んだはずが思いもかけずちゃんと走ってくれる自転車だったことからより一層愛着も湧いていったのでした。
乗り慣れてきてから不満に思ったこと
最初は感動することばかりだったCometRですが、慣れてきたり他の人のロードバイクに乗らせてもらうと見えてくる不満もあるものです。
小径車ゆえに平地でスピードが出にくい
小径車であるゆえ比較的登りは軽いんですが、平地での巡航速度がとても出にくいんです。
ざっくり計算しても、一番速度が出る前50×後12のギアでケイデンス90をキープできても速度は35km/hを越えるぐらい。
もちろん自分にそこまでの脚力がないことも原因なんですが、各パーツの精度が高い(と思われる)他人様のロードバイクと比べると巡航速度が3~5km/h程度違うんですね。
上記のとおり最初は軽い運動にでもなれば・・・という思いだったんですが、やっぱり段々と物足りなさを覚えるようになってきたのです。
踏み込んだときのもっさり感
知人のアルミロード(コンポはTiagra)に乗ってからCometRに跨って感じたのは「踏み込んだときの反応が悪い?」というもの。
ネット上の評判ではよく見かけていたんですが「CometRってフレームはいいけどコンポが貧弱だよね」的なおはなし。
自分の中で「せっかく自転車にのるんだから少しでも速く走れるようになりたい」という思いが芽生えてくると同時にこうした点がマイナスに見えてしまうんですよね。
そして、この問題が次の問題を呼び起こすのでした。
改造しようにも対応するパーツに制限がある
コンポに関してはお金を掛ければある程度対応可能なことが段々と分かってきたんですが、一番困ったのがホイールとタイヤ。
搭載しているのは「20×1 1/8(451)」という規格。これに対応するタイヤとホイールが通常のロードで使用されている規格(700×○○C)に比べると絶望的なまでに選択肢が少ないのです。
転がり抵抗の少ないタイヤ、耐パンク性能が高いタイヤ、コストパフォーマンスに優れたタイヤなど求める条件は数あれど対応するタイヤやホイールの絶対数が少ないため大幅な妥協をせざるを得ません。
このようにして最初は愛してやまなかったCometRに対してフラストレーションが徐々に溜まっていったのです。
辿りついた結論は「ロードバイクの購入」と役割の分担
不満ばかりが溜まってきたなかでふと思ったのは「なぜ自分はこのバイクを選んだのか?」ということ。
本格的に走るつもりはなかったのだし、そもそも見た目に惚れて選んだCometR。
そして自分にとって初めてだったスポーツ寄りの車輌であり走る楽しさを教えてくれたCometR。
色々考えた結果、走る楽しさを知ってしまったのならそれに見合うロードバイクを探してこいつは普段使いとして乗ればいいんじゃないかという結論に達したのでした。
CometRは近所の買い物や通勤手段、軽いサイクリングのような当初の目的に沿った使い方をして本気で走るためにお金をためて新しいロードバイクを購入することにしたのです。
それからはあまり不満に思うこともなくなりましたし買ったばかりのころのように愛着をもってCometRに乗ることができるようになりました。
これまでに手を加えた内容はまた改めて記事にしていこうと思いますが、こうして今も大活躍しているCometR。これからも大切に乗っていきたいと思っております。